ひとりの知的な転校生を迎えたことで、荒くれ者たちのクラスが大きく変わっていく。その転校生の名はクリスチャン・リアリーファノ。
この試合は、そんな昔の学園ドラマの1シーンのような光景でした……というのはかなり大袈裟ですね。
しかしながら、やはりサモア代表は少々変わりましたね。サモアの攻撃といえば、横への展開が苦手なのか、ハーフウェイライン前後での攻撃であっても、個のフィジカルにものをいわせて縦を突くか、ときにはモールで行けるところまで行くといった印象でしたが、この試合は横展開が増え、キックを織り交ぜ、敵陣深く入ったところで自分たちの強みである縦攻撃を繰り出す、そんなオーソドックスなラグビーをしておりました。リアリーファノ選手の加入が影響しているのでしょうか。
リアリーファノ選手以外に気になった選手は、9番ジョナサン・タウマテイネ選手と12番トゥムア・マヌ選手です。2人とも7月の試合に出場していました。
タウマテイネ選手はスクラムハーフとしては大柄で、フィジカルもバネも強そうな印象を受けました。スクラムからのサイド攻撃が要注意かなと。
トゥムア・マヌ選手はセンターで出場しております。スクラムからのラインアタックで、彼が、デフェンスの間隙をついてグラバーキック、そのボールが裏に抜けて繋がり、最初のトライを生んでいます。彼がリアリーファノ選手と並ぶと少し嫌ですね。
そんなサモア代表が、第2戦目でアルゼンチン代表を相手にどんな戦いを見せてくれるのか。気になりますね。
対するチリ代表ですが、日本代表戦と同様に、キックをあまり用いず、ポゼッションラグビーを貫いておりました。ペナルティが日本戦の倍近い17あり、規律が今後の課題となるでしょうが、個々の選手の能力も高く、チームとしても今後ますます強くなっていきそうな、そんな印象を受けるチームですね。こちらも、イングランド代表や、アルゼンチン代表にどれだけ健闘できるのか、見ものですね。
次回のオーストラリア大会や、さらにその次のアメリカ大会に向けて、カナダやアメリカも強化に力を入れるのでしょうが、そうしなければ、今後ワールドカップへの出場は難しくなるかもしれません。
ということで、今日のところは〆させていただきます。
それではまた、お会いしましょう! ありがとうございました!
ふわりふらり
コメント