どーも、ふわりふらりでございます。
ただいま2023年9月7日20時40分、ラグビーワールドカップ2023第10回フランス大会開幕まで、残すところ2日を切りました。
いよいよ始まりまるんですね。なんかハラハラしてきました。
開幕戦はなんと『フランス代表レ・ブルー』VS『ニュージーランド代表オールブラックス』であります。
青い軍団と黒い軍団の真っ向勝負で始まる大会なんて、なかなか素敵じゃないですか。
いやこれ、ハラハラしすぎて何かしていないと落ち着かないので記事を書いてみます。
ということで、今回は我らが日本代表以外の国、それから大会全般の見どころを、ひとつ……ふたつ……みっつ……。
開催国フランスは優勝できるか?
ふわりが日本代表以外でもっとも注目する国は、やはり、開催国であり、元祖シャンパンラグビーのフランス代表ですね。
シャンパンラグビーというのは「まるでシャンパンの泡のように次から次へとフォローがあがってきてボールを繋いでいく」という、理想的なラグビースタイルのひとつです。日本代表もこのスタイルを取っており、フランス代表としてワールドカップ3回出場、フランス最多記録の436得点をあげたフレデリック・ミシャラクさんは「もはやシャンパン・ラグビーは日本代表のものだ」と語ったそうです。
しばらく低迷期間が続いていたフランス代表でしたが、2017年11月にワールドカップのフランス開催が決定し、2019年、ファビアン・ガルティエさんがHC(ヘッドコーチ)に就任すると、それ以降は急激に戦力を高め、2022年は国際試合で全勝、現時点で世界ランク3位となっています。
以下の表は、フランス代表のワールドカップ、シックスネーションズ、オータムネーションズカップ、テストマッチの戦績で、「勝ち/負け/分け」の表記にしてあります。
2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
3/5/0 | 3/7/1 | 3/8/0 | 7/5/1 | 8/2/0 | 7/4/0 | 10/0/0 | 7/2/0 |
2021年にはニュージーランド代表を40‐25、翌2022年には南アフリカ代表を30‐26で下し、アイルランド、南アフリカに次ぎ世界ランク3位と絶好調のフランス代表ですが、やはりワールドカップで勝ってこそかなと思います。
今や世界最高のスクラムハーフと称される主将アントワーヌ・デュポン選手も注目に値しますが、開幕戦となるオールブラックス戦での、これもまた世界最高峰のスクラムハーフと名高いアーロン・スミス選手との戦いもまた楽しみですね。デュポン選手のキャプテンシーとプレーが一因となって、ワールドカップの舞台で改めてオールブラックスを下すことになるのか、そして元祖シャンパンラグビーが初の世界一の座に就くことになるのか、注目ですね。
代表資格に関する規定改正の影響
これまで、国際統括団体『ワールドラグビー』の規定では、「一国(地域)の代表チームでプレーした選手は、他の国(地域)の代表チームでプレーすることはできない」とされていました。
ところが、この『国の代表チームでプレーする資格』の規定が改正、2022年1月から施行されたんですね。
これにより、「一定の要件を満たせば、選手は一度だけ代表する国・地域を変更できる」ということになりました。
つまり、たとえば元ニュージーランド代表や元オーストラリア代表という選手が、別の国の代表としてワールドカップに参加できるわけです。
この改正によって、選手の強化ができそうな国が、サモア代表、トンガ代表、ナミビア代表、いずれも南半球の国々です。
サモア代表とトンガ代表は、どれだけ勝ち星をあげられるか、そして予選突破なるか?
ナミビア代表は、ワールドカップ初勝利をあげられるか?
なかなかの見どころです。
タックルの厳格化および厳罰化の影響
最近の日本代表の試合を思い浮かべれば分かるように、タックル、特に肩より上への『ハイタックル』を厳しく罰する傾向が強まっていますね。7月22日サモア戦ではマイケルリーチ選手がハイタックルにより前半30分に、また8月5日フィジー戦ではピーター・ラブスカフニ選手がタックルによる頭部同士の接触により前半7分に、それぞれレッドカードを切られ退場の処分を受けています。
このような傾向に各国代表が対応できなければ、ワールドカップではレッドカードが頻発することになります。そうなると、15人対14人のように数的有利(不利)の試合が出てくるため、たとえ大会常勝国であっても、キープレーヤーがレッドカードを切られれば、大番狂わせ、つまりジャイアントキリングが起こる可能性は高まります。しかしながら、レッドカードは数試合の出場停止となり、戦力が大きく下がることになりますから、選手層が薄いチームには不利に働くことになるでしょう。
タックルの厳格化、厳罰化の影響により、どのチームが利益を得て、逆にどのチームが不利益を被るかは、蓋を開けてみなければ分かりませんが、いずれにせよ、先日のサモア戦では50分以上、フィジー戦では73分以上、一人少ない状況で試合をすることになった日本代表は、事前にいい練習をしたと言えるかもしれません。
世界的名将の影響 イングランドとオーストラリア
ワールドカップ2019の翌年、2020年の12月に今回のワールドカップの予選プール組み合わせが発表されました。
日本代表の入ったプールDを見たとき、私ふわりは「これは今回(2019大会)以上に厳しいぞ」と、若干気落ちした覚えがあります。イングランドとアルゼンチンがいますからね。
なんといってもイングランドは、元日本代表HCである名将エディー・ジョーンズさんの指導のもと、前回大会で準優勝を果たしています。今回、日本代表との試合においては、日本代表を育て、知り尽くしたエディーさんが完全な対策をして臨むでしょう。
ところが! なんとエディーさんは解任されていたんですね。昨年2022年の暮れのことだったそうです。ふわりは当時、とあることに没頭し、世間から遠く、遠く離れて暮らしていたため(いわゆる『積極的ひきこもり』というやつですね)、ふたたび世間に顔を出し、その事実を知ったときの驚きたるや、セミの幼虫がようやく地中から這い出るやいなや、いたずらっ子による『太陽エネルギー虫メガネブースト攻撃』を食らったところをご想像いただければ、ご理解いただけるかと存じます。ともかく、ふわりは、「あつっ!」とか「まぶしっ!」とかではなく、「よっしゃ、よっしゃ、ええで、ええで」とほくそ笑みました。
エディーさんの解任理由は、イングランドの成績不振だそうです。たしかに、2022年は、シックスネーションズ、テストマッチ、いずれも負け越してますからね。ただ、だからといってエディーさんを解任したことは、ワールドカップを控えたイングランドにとってプラスだったのでしょうか?
まあ、いずれにせよ、強い日本代表を生み育てたエディーさんがいなくなった今、イングランドは日本にとって、戦いやすい相手になったのではないかと思います。
しかも、日本代表の現ディフェンスコーチであるジョン・ミッチェルさんは、2018年から2021年までイングランド代表のディフェンスコーチを務めていただけに、イングランドのディフェンス対策は相当の精度で仕上がっているはずです。
さらにイングランドの戦績は、エディーさんを解任後さらに悪化し、2023年は3勝6敗、しかもそのうちの1敗は先月8月26日、格下のフィジーに22対30で敗れたものであります。ちなみにフィジーは2022年の1勝4敗、世界ランク14位から打って変わって2023年は4勝1敗、世界ランク7位と絶好調の急上昇、今回の台風の目になりそうですね。
以上を考えれば、イングランドも注目すべき国ではありますし、そのイングランドを相手に、日本がジャイアントキリングを成し遂げるチャンスは大いにあると踏んでいます。
さて、そのエディーさんですが、イングランドHCを解任された翌月、本年2023年1月に、オーストラリア代表HCに再任(前回は2001~2005年)されております。日本人の血を引くエディーさんは、第二の故郷である日本でHCを務め、第一の故郷オーストラリアのHCで、そのキャリアを終えるおつもりなのかもしれません。こうなってくると、ここ数年低迷気味のオーストラリア代表ワラビーズも一気に注目の的になります。
なにはともあれ WARCRY
さておき、やっぱり、いつの世も、ワールドカップの見どころのひとつといえば、ウォークライですよね。本記事の最後は、動画でお楽しみください。
ニュージーランド代表のウォークライ『ハカ』のひとつ『カパ・オ・パンゴ』です。
サモア代表のウォークライ『シバタウ』です。
フィジー代表のウォークライ『ジンビ』です。
トンガ代表のウォークライ『シピタウ』を、ニュージーランド代表が『ハカ』のひとつ『カマテ』で迎えます。
以上です。楽しいワールドカップになることを期待しましょう!
では、また次回! ありがとうございました!
ふわりふらり
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